静岡の田舎に生まれた僕にとって、ファーストフードというのは一つのご馳走だった。僕が小学生だった1990年代前半、マクドナルドにしても、実家から車で30分程度かかる静岡駅周辺の繁華街にしかなく、週末の日曜日に映画館で映画を見た後にマクドナルドに寄ったりすると、とても贅沢をしている気分になったものだった。
今、ここアメリカ南部では車で5分走れば必ず何かのファーストフード店が見つかると言っていい程、ハンバーガー等のファーストフード店が多い。しかし一方でここには、僕の思い出の中でファーストフードと結びついている週末の日曜日に休みになる、一風変わったファーストフード店が存在する。それが、チキンサンドイッチに特化したファーストフード店Chick-Fil-A(チックフィレイ)だ。
チックフィレイは、1946年に南部ジョージア州のアトランタで、トルエット・キャシーがオープンしたレストラン、ドワーフ・グリルがその始まりで、チックフィレイ自体は1967年にアトランタのショッピングモール内に一号店がオープンし、その後もアメリカ南部のショッピングモールを中心に店舗を広げ、現在では、アメリカ全部で1,900店舗以上を営業している。
もともとチックフィレイが日曜日を休みとすると決めたのは、創業者のトルエット・キャシーが、アメリカにおけるプロテスタントの主要教派の一つ、南部バプテスト連盟の熱心な信者だったからと言われているが、個人営業のレストランならともかく、全米規模の巨大ファーストフードチェーンになった今も、全店にその方針を徹底するのは興味深い。
もう少し彼の考え方に迫ってみようと同社のホームページを見ると、日曜日が休みである理由について、こんな説明がなされている。
お久しぶりです!そのファーストフード食べてみたい!日曜日休みって、労働者にとって、いいですね。私は、先月よりドイツ在住で、日曜日休みに慣れ始めてきました。最初きた時はこんなに短い労働時間でよく経済がなりたっているな、と不思議に思いましたが。こちらは日曜日は「散歩の日」で初めてその光景を見たときは大変驚きました!またブログ楽しみにしています。
アンジーさん、お久しぶりです!コメントありがとうございます!!
Facebookでドイツに住まわれたこと拝見しておりました。歴史好きな僕にとってはうらやましいです。考えてみると、ヨーロッパの方が更に日曜日休みなお店が多いですよね。「散歩の日」って想像しただけでもほのぼのした気持ちになります。
短い労働時間でも経済を回す社会のあり方には、日本人も学ぶべきところがあると思います。ドイツ情報も楽しみにしていますね!