ガルベストンのマルディグラのお祭り

アメリカでMardi Gras(マルディグラ)のお祭りと言えば、ルイジアナ州ニューオーリンズのものが有名だが、ここテキサス州でも、メキシコ湾に面した町ガルベストンで、全米で三番目に大きなマルディグラのお祭りが開催されている。今回はその魅力に迫ってみたい。

そもそもマルディグラというのは、フランス語で「太った火曜日」を意味し、もともとキリスト教カトリックにおいて重要な日である四旬節の前日を意味する。厳格なカトリックにおいては、四旬節に入ると食事の制限や祝宴などの快楽を自粛するため、その直前までの一定の期間に渡って、派手なカーニバルを行い、心も体も満たしておくというわけだ。カーニバルは太った火曜日にその絶頂を迎えるが、アメリカ南部では、太った火曜日当日だけでなく、カーニバル期間中のイベント全体がマルディグラと呼ばれている。

ガルベストンのマルディグラの歴史は古く、2016年の今年で105回目を数える。マルディグラ期間になると、パレードの順路になっている家々では、マルディグラを象徴する色である紫、緑、金色で飾り付けが行われる。紫は正義、緑は信頼、金は権力を意味しているという。IMG_1291

この三色は、家の装飾だけでなく、マルディグラに関わる色々な物を通して使用されており、通りを歩けば、三色をベースにした派手な衣装で着飾った人々にも出会える。IMG_1285

マルディグラの主役は何と言ってもパレードだ。Krew(クルー)と呼ばれる団体がそれぞれ思い思いにド派手に装飾した山車(フロートと呼ばれる)を造り、市内を練り歩く。昼過ぎにガルベストンの海岸沿いの通りを歩くと、いくつものフロートがひしめき、自分達の出番を今か今かと待っていた。IMG_1286

そして、夜になると、祭りは最高の盛り上がりを迎える。パレードが始まると、まず地元の各高校のマーチングバンドが日頃の練習の成果を披露する。彼らはこの日のために何ヶ月も練習を積んでいるそうで、高校生とはいえレベルは高い。IMG_1308

次に、昼間も派手さが際立っていた各フロートが、過剰なまでの電飾で怪しい光を放ちながら通りを練り歩く。IMG_1306

フロートからは沿道に対して、次々と紫、緑、金色のどれかの色をしたビーズの首飾りが投げられ、観光客達は手を伸ばしてビーズを奪い合う。ビーズを受け取った者は皆首に次々とかけていくため、パレードが終わる頃には観光客達は、何重にもかけられた首飾りで、まるでヒップホップのラッパーの様ないでたちになる。IMG_1315

IMG_1301普段は異なる生活環境にいる人達がこの日ばかりは分け隔てなく、子供の様に夢中になってビーズを集める。祭りの熱狂の中で、いつしか日頃のうっぷんもどこかに消えていく様な心地よいひと時だ。

日本ではあまり知られていないお祭りではあるが、カトリック教徒の多いアメリカ南部では多くの町で、その町ならではのマルディグラで盛り上がっている。マルディグラ期間中にアメリカ南部を訪れることがあれば、ぜひご当地マルディグラの魅力を発見して頂きたい。

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